2006年11月26日
牡蠣と私
牡蠣といえば今からが旬の食べ物だ。レモン汁やポン酢などで頂く生牡蠣。牡蠣グラタン、牡蠣のホイル焼きなんてのもいいかも。でもやはり牡蠣と言えばカキフライが代表格ではないだろうか。
生牡蠣は苦手だがフライだと好きという人もいるだろう。本当にカキフライは美味しい。
別にカキフライについて語るつもりじゃないんだ…
そんな牡蠣が好きな私だが、とうとう去年の冬から牡蠣がダメになってしまった。
渋谷で飲んだある時の事、友人達と落ち合う約束の時間、1人の友人が少し遅れると連絡があり予定通り来た友人と、時間調整の為にあるお店に入った。私はその日、何も食べていなかったのでお店に入ってメニューを見たとたん食欲が沸き出し急遽、軽く食べる事にした。その時に眼に飛び込んできたのはカキフライサラダだった。「カキフライサラダ?ああ、普通のレタスサラダに2、3個のカキフライが乗っているようなものかな…」と勝手に想像し注文した。少し経って注文したカキフライサラダがやってきた。それはおおよそイメージ通りのものだった。カキフライの数を除けば…。それは6個以上はあったと思う。しかも結構な大きさだ。
予想以上の量だったので、もちろん友人にも食べてもらったのだが、なんせ空腹だった私はそのとても美味しいカキフライをパクパク4つは食べた。別にどうって事はない。6つは多いけどね。なんせこの後が本番なんだから。そして小腹も満足したところで、遅れてくる友人との待ち合わせ場所へ移動して改めて別のお店へ入りひとしきりオーダー。食べて飲んでをし始めて30分くらい経った時、私のお腹がメルトダウンし始めた。「ん?なんか変だぞ?」「…なんだ急に」「うう…お、お腹が」こんな時頭を過ぎったのはあのスネークマン・ショーの伝説的コント「これ、なんですか」だ。もちろん宴が始まってからまだ1時間もたっていないのだから、ここで「すまん調子が悪い」などと腰を折るような事は言い出せず、とりあえずいけるところまでポーカーフェイスでいこうと決めた。この時間がただただ過ぎ去っていってくれる事を祈りつつ回復を期待するしかない。そこからは私は寡黙で小食なオヤジに変身しひたすら気取っていた。と思う。幸い友人達には気付かれなかったのだが、そんな私のポーカーフェイスが裏目となり1人が「まだ時間あるしザリガニカフェで甘いもの食べない?」などと言い出した。いつもの私はなら「行かない」とは言わない。だからせっかくポーカーフェイスで通したこの日も「行かない」とは言えない。
やもえずザリガニに行き美味しそうなアイスをパクつく友人を尻目に私はひたすた耐えた。途中で美味しい酸素を吸入しに店外へ出て散歩してみたりして。外で酸素吸入中少し気分が回復したからか、この原因が牡蠣のせいである事に気がついた。その日から遡ること数週間前、生牡蠣を食べた時があり、その時も似たような目に遭った事を思い出した。もちろんその時はさほど深刻な症状ではなかったのですっかり忘れていたのだ。それに牡蠣が原因だなんて思ってもみなかったし、それまでは牡蠣は大好きで全然そんな事になった事はなかったのだ。
「しまった…迂闊だった」そんな言葉が脳裏を過ぎった。そうこうしていると最後のメルトダウンが始まり私は寒空の渋谷でひたすら夜空を見上げ深呼吸を繰り返し続けた。
ある知人はアメリカ留学中に食べたエビにやられてそれ以来甲殻類全般がダメになったと聞いた。又、ある人は蕎麦アレルギーで蕎麦を口にすると堰が出て止まらなくなる。
それらに比べれば私の症状なんて他愛ないレベルだろうが、再び牡蠣を口にしようとは思わない。あんなに美味しい物が食べられなくなるなんて…残酷だ。
- by Phantom
- at 23:58
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