2006年12月28日
映画「インサイド・マン」

スパイク・リーとデンゼル・ワシントンが久しぶりにタッグを組んだクライム・ムービー。
正直、こういった作品は期待を過度に抱くと、だいたい尻つぼみな結末にガッカリさせられるのもだが、この作品はそんな事がなく、最初から最後まで一定の緊張感を維持しつつ一気に見せていく。映像もニューヨークらしさ全開のスタイリッシュで無駄がない私好みの映像。「誰が監督してるんだ?スパイク・リーだぞ」とツッコミを受けそうだが、まったくその通り。さすがスパイク・リーだ、知り尽くしている。
キャスティングもニクくて、強盗主犯格で完全犯罪を企てるクライブ・オーエンや久しぶりに脇役で上昇志向の強い女弁護士役のジョディ・フォスター、強盗に入られる銀行の会長役のクリストファー・プラマー、警官隊隊長のウィレム・デフォー等々…クセモノ役者揃いで演技に迫力とアクセントがあり、退屈しないし、端役の俳優陣もみんな個性的で上手い。
劇中、デンゼル・ワシントンが相棒役のキウェテル・イジョフォーと警察署の廊下を歩くシーンでキャメラが颯爽と歩くデンゼル・ワシントンを真正面から捉えているカットがあるのだが、ソフト帽を被りながら長い手足をフリフリ肩で風切って歩いている姿なんてもう、『マルコムX』でセルフパロディなショットが最高。
ジョディ・フォスターは傲慢な女をとても楽しそうに演じていたが、私はやはりこういう“濃い役”の方がジョディ・フォスターは魅力的だと思う、利口で鼻持ちならない役はピカイチ。
話の展開も強盗と警察側の化かし合いトリックも効果的だし、ストーリーの伏線の張り方も素晴らしいし、良く出来た娯楽作品だ。
- by Phantom
- at 19:00
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