2007年3月17日

ブラジル現代アートを牽引する女性作家

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ブラジル現代美術界を牽引する女性作家アドリアナ・ヴァレジョンの個展。近年作であるタイル貼りの浴室をイメージした"浴室シリーズ"は遠めから眺めていると写真かと思ってしまう程、静寂かつリアルであり、今まさに自分がそこに居るかの様な錯覚を覚えてしまう。これは"子宮"をイメージしているのか?と思いながら眺めていたが、彼女曰く「この作品を描いている時は妊娠中」だったらしい。揺れている水面に映る歪んでいるタイルと浴室一面の整然としたタイルとの対比表現が素晴らしい。
アドリアナ・ヴァレジョンという人の作品は性と暴力についてグロテスクな美しさでもって強烈に描かれていて、(特に初期の作品では)ブラジルの先住民とヨーロッパ人による植民地化、女奴隷の歴史、食人風習や宗教彫刻といったものを織り交ぜブラジルという国の歩んできた歴史を題材に現在も植民地時代の旧弊が有効とされている保守的なブラジル社会を独自の表現方法で見せていて、私は結構好きだ。

今回、日本で初個展という事もあってか展示数が少なめだったのが残念だったけど、今後、もっともっと彼女の作品を多く鑑賞出来ればいいな。

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