2009年2月 6日

『男優・森雅之』特集を観る

男優・森雅之

この手の特集は観たいプログラムが平日にもガッチリ組んであり、いつも恨めしい思いだが(神保町シアターに限らず)幸い一番観たいと思う作品は週末にも組んでくれてる事が多くて自分的には助かる。 2本鑑賞したがもちろん2本ともこれまで未鑑賞のもので川島雄三監督の「女であること」と堀川弘通監督の「狙撃」。 これは香川京子出演の唯一の川島雄三作品なので観たかった作品だったし、出演も原節子、森雅之、久我美子とかなり豪華だ。

のっけにいきなり丸山明宏こと三輪明宏が出てきてのオープニングタイトルの歌で幕を開ける。展開は市川崑監督の「あの手この手」の設定とダブってしまう様なコメディ的展開を装いつつ、中盤あたりから一気にシビアでシリアスな展開を繰り広げていく。という川島雄三らしい作品。

「狙撃」の方は加山雄三が凄腕のスナイパーで恋人役に浅丘ルリ子、そして加山雄三と対決する事になる超凄腕の殺し屋に森雅之。 正直、この映画は堀川監督によるものだけど、あまり良い出来とは思えない。展開もショットも平凡でVシネマのような感じだが、森雅之のノーブルな悪役ぶりと、どんな作品でも常にB級的な魅力で存在感を発揮する岸田森、藤木孝が脇を固めているので加山雄三の退屈な芝居もなんとか飽きずに観ている事が出来た。

ところで、この「狙撃」はもちろん初鑑賞というつもりで観たのだが、観ている間、ところどころなんとなく過去の記憶を揺さぶられている箇所があり、なんとなく森雅之が登場するくだり、劇中、ほとんどセリフ無しの事、ラストの加山との対決場面など、私の無意識の予想とデジャブのような感覚が交錯していたが、森雅之が加山雄三に撃たれて浜辺で倒されるシーンを観た瞬間、大昔(おそらく中学生時分だ)観た事があった事を確信した。 そうか、私はまだ森雅之なんて知らなかった中学生の時から無意識に森雅之のダンディでノーブルなカッコよさと出会っていたんだね。

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