2010年3月27日

ARINCOのバニラロール

アリンコバニラロール
先週、オープンしたJR桜木町駅前のコレットマーレに出店したロールケーキ専門店ARINCOのバニラロール。

生地に卵黄を使ってないので真っ白なロールケーキ。生地はしっとりモチモチっとした食感で生クリームの味がストレートに伝わってきてシンプルな味わいで、いかにも京風の控えめな甘さの上品なロールケーキといった感じで、洋菓子なのに不思議と和菓子を食べた様な気分になる。

店舗によって限定商品がありそれぞれ異なるらしく、コレットマーレみなとみらい店では横濱ロールという紅茶のクリームがかかってるロールケーキもものすごく美味しそうなのだが、仙台限定のプレミアムメープルというロールケーキがものすごく気になる...。

2010年3月22日

「生誕130年記念 鰭崎英朋展 −明治・大正の挿絵界を生きる−」

鰭崎英朋展
弥生美術館・竹久夢二美術館で開催中の「生誕130年記念 鰭崎英朋展 −明治・大正の挿絵界を生きる−」に行ってきた。

鰭崎英朋展01鰭崎英朋展02
新進気鋭の日本画家として出発し、後に挿絵画家の先駆者として活躍したのだが、当時は(今もか)絵画至上主義の世で挿絵画家は一段も二段も低く見られていた為、今日では知る人ぞ知るといった存在にまで追いやられてしまっていたが、近年再評価の兆しがあり、今回の回顧展をキッカケに鰭崎の美しい作品が人の目に触れる機会が増えれば良いな〜と思う。

鰭崎英朋「女今川」


ダジャレじゃないけど、折角なので今夜は鰭酒で晩酌。
鰭酒


鰭崎とは関係ない話しだが、気になってた甲斐庄楠音の初画集を紀伊國屋で偶然にも立ち見する事が出来た。う〜ん...やっぱり欲しいな。

2010年3月21日

新文芸坐「にんじんくらぶ」三大女優の軌跡

三大女優の軌跡
新文芸坐で開催中の『「にんじんくらぶ」三大女優の軌跡 久我美子 有馬稲子 岸恵子』で有馬稲子さんの2作品「わが愛」「愛の鼓」とトークショーを鑑賞。

わが愛愛の鼓
「わが愛」は五所平之助監督の作品で、井上靖「通夜の客」が原作で、有馬稲子自身が映画化を希望した作品だけあって、自身お気に入りの作品らしい。
作品は五所平之助監督らしく、叙情性に富んだ上質なメロドラマに仕上がっているのだが、有馬稲子の美しさの前に、相手役である佐分利信演じる役柄の個性と存在感がボケてしまいがちで人間讃歌というところまで行ききれずに終わってしまうのが、ちと残念。とにもかくにも、有馬稲子の美しさと素晴らしさ満点の作品。

「夜の鼓」の方は近松門左衛門の原作「堀川波の鼓」の映画化作品で、監督は今井正、脚本は橋本忍、新藤兼人。この「夜の鼓」は今井正の初時代劇作品で、有馬さんも表現していたが、いわゆる"くそリアリズム"時代劇。

この作品は参勤交代で主人(三國連太郎)の留守中に過ちを犯した武家の妻(有馬稲子)の悲劇を冷徹に描いた作品で過ちを犯す相手役に森雅之(出た!)、その他に金子信雄、東野英二郎、雪代敬子、等々豪華キャスト。

有馬さんはこの作品でさんざん今井監督にシゴかれたそうで御本人の弁によると「今井監督が私(有馬)の演技に納得がいかず、ある時、共演の連ちゃん(三國)を介して私の演技について言ってきたのよ」と半分冗談めかして言っておられたのだが、トークショー進行役の藤井秀男氏によると、「この脚本は最初、橋本忍氏が書いたが氏が「女性は書けない」と新藤兼人氏にバトンタッチされ、それから依田義賢氏、最後は今井監督と三國連太郎氏が書いていたと今井監督自身が言っておられましたから、それでじゃないですかねぇ...」と話し、有馬さんは「ええ?そうだったのぉ〜?へぇ〜」と納得されたご様子。拝聴していた私も依田義賢氏が噛んでいたとか今井&三國両氏が脚本を書いていたなんてこぼれ話まで聴けて嬉しい限り。

作品自体も武家の嫁とそれを取り巻く環境がいかに抑圧された中で落ち度の無い様に息を殺して日々生活をしていたかという緊張感が上手く描かれている(登場人物達があまりに受け身なのでイライラさせられる場面が多々あるのだが...)御家の面目が大事な武士の家では往々にして面倒事に対してはそういう(受動的)ものなのだろうと納得させられるだけの巧みな演出、三国連太郎、森雅之も大芝居する事なく抑制の利いた演技が良いし、抑えれば抑えるほど立ち上ってくる有馬稲子の色香と演技が本当に素晴らしかった。

有馬稲子さん
最後にトークショーでの有馬稲子さん。テレビのトーク番組やインタビュー等でも伺い知る以上に実物の彼女はパキパキというかチャキチャキとした印象の女性だった。

2010年3月18日

築地本願寺

本願寺

歌舞伎座に行ったついでにと言っては何だけど、築地本願寺にも寄った。まぁ、正確には「願寺派本願寺築地別院」だけど。
インド様式の大変に立派な建築だが、本堂含め中に入るのは今回が初めて。

本願寺01本願寺02本願寺03

この建物を設計した伊東忠太は動物や妖怪をイメージによく用いる人だったらしくいたるところに、牛、馬、象、猿、等々の動物達が棲んでいて、事にここでは「三畜評樹」という仏教説話を取り入れていて、それに従い堂内の高い順に鳥、猿、象という配置になっているとの事。

本願寺04本願寺05本願寺06本願寺07本願寺08
本願寺09本願寺10本願寺11

2010年3月16日

第四期 歌舞伎座の見納め

歌舞伎座
建て替えがまじかに迫ってきたので、4代目歌舞伎座を見納める(たぶん)ために久々に東銀座へ。
この界隈は中、高校生の頃よくウロウロしていたので(最近はさっぱりだが...)今でも歌舞伎座の前を通る度に、その頃の事をついつい思い出してしまう懐かしい場所なので、感慨にふけりつつ、写真を撮っていると、いたるところで写生をしている人々やカメラ片手にウロウロしている人達、一幕見席チケット発売を待つ人やらでいっぱい。

ところで、現在の歌舞伎座は登録有形文化財に登録されているが、いくら現在の趣を残しつつとはいっても次期歌舞伎座は文化財などに登録される事はないだろうなぁ〜、バリアフリーや環境配慮、商業的にも合理的な判断だとは思うけどね...ちと残念。

歌舞伎座01歌舞伎座03歌舞伎座02歌舞伎座04歌舞伎座05歌舞伎08歌舞伎06歌舞伎07

2010年3月15日

東京国立博物館の庭園

東京国立博物館庭園
東博恒例の春の庭園解放が始まったので、この間の長谷川等伯展の時にはスルーした平常展の鑑賞と合わせて、初めて入園してきた。

春草廬、応挙館や九条館等々の茶室などが移築されている庭園は、さほど広くない敷地内の池の片側に点々として在るが、三渓園をダウンサイジングしただけの様な印象であまりピンとこない庭園というのが正直な印象だが、東博の敷地内には20種近い桜の木が植えてあり、これらが一気に咲き出す下旬から4月上旬頃の庭園なら素晴らしい景色だろうなと思う。

東京国立博物館庭園02東京国立博物館庭園03東京国立博物館庭園04東京国立博物館庭園05東京国立博物館庭園06東京国立博物館庭園01

2010年3月12日

なんてこった...鶴岡八幡宮

八幡宮八幡宮02
鶴岡八幡宮の大銀杏が倒れてしまった跡をナマで観ておこうと、帰りに八幡宮に寄ったら、時既に遅し...露出を上げて撮っているので明るいが実際は日没後に撮影。いつシートを全体に被せたかは知らないが、写真を観ての通り、倒れた大銀杏に白いシートが覆われて立ち入り禁止で規制されてしまい、側に寄る事も階段に上る事すら出来ない状態になってしまっていた。

右の写真は今年の1月に行った時に撮影したものだが、この時に観たのが最後となってしまった...悲し...。

2010年3月 9日

「CBSドキュメント」の番組存続を強く希望する!

ピーター・バラカン氏と石井苗子女史のコンビ時代から楽しみに観ていたCBSドキュメントが3月17日の放送をもって終了してしまう。

正直、もの凄く憤っているし、今さらながらこんな良質な番組のスポンサーも集められない赤坂方面の某テレビ局のヘボ振りにもあきれ果てるばかりだ。それでなくとも幾度となく、放送曜日がコロコロと換えられ、時間帯もどんどん深い時間に追いやられるはでイライラさせられてたと言うのに...ついに終了かい!!

ピータ氏も地上波で番組を存続させるべく(最低でもTBSニュースバードで)スポンサー探しに奔走中のようだけど、この不景気なご時世で(おそらく海外のドキュメント紹介番組というコンテンツのマイナー性と放送時間帯の不利さ)苦労されていて、Twitter上やブログ等でピーター氏も番組存続に向けた署名活動等も呼びかけているようだし、サエキけんぞう氏、松尾貴史氏、水道橋博士氏、坂本龍一氏、等々著名人も多数、署名を呼びかけているようだ。

もちろん、私も署名したが、署名TVというサイトにTBS CBSドキュメント番組存続要請というページがあるので賛同頂ける方は署名活動に参加しませんか?番組の視聴者の方はぜひとも!

TBS CBSドキュメント番組存続要請サイト
http://www.shomei.tv/project-1467.html

ピーター・バラカン氏 公式ブログ
http://peterbarakan.cocolog-nifty.com/blog/

2010年3月 7日

千葉泰樹監督と「春らんまん」

春よ乙女よ映画よ
神保町シアターで開催されている『春よ!乙女よ!映画よ! 春らんまん 噂の乙女映画たち』のラインナップから千葉泰樹監督の「春らんまん」を観てきた。
千葉泰樹は「大番」シリーズが有名な監督だけど、成瀬巳喜男と並んで藤本真澄の信頼が高く、数多くの東宝娯楽作品の水準を維持・生産し続けた職人監督。東宝プロデューサーだった金子正且氏は、「職人のトップをいくような人だけど、ホントはかなりの芸術家肌で大変な教養人」と述べているが、成瀬の戦後スランプを脱したキッカケになったと言われる作品「めし」は当初、千葉監督が予定されていて台本にも名前が印刷されていたのに病気降板し、成瀬に代役の白羽の矢が立ったというのは有名な話し。

もし千葉泰樹が予定通り「めし」を監督していたらどんな「めし」になっていただろうか?と空想を巡らせてみたくもなるが、同時に成瀬巳喜男の所謂"戦後スランプ"からの脱却ももう少し時間が掛かったかもしれないなぁ...とやや複雑な気分にもなってしまう。

鑑賞した「春らんまん」は1968年の東宝の正月映画で新珠三千代、司葉子、星由里子、白川由美、宝田明、森雅之、小泉博など豪華キャストによるホームコメディだが、あらすじはムービーウォーカーから引用させていただく。

両親の残してくれた結婚式場を経営する唐沢貞夫には、出戻り娘の冴子、波子、新劇女優鳩子、弟の典二郎の四人のきょうだいがいた。 ある日、貞夫は冴子の知りあいの社長山部から静を紹介され、電撃結婚してしまった。おさまらないのは他の四人である。勝手気侭に生活しているところへ静が現われ、唐沢家の実権を握られてすっかりペースが狂ってしまったのだ。四人は相談して、静を徹底的にイビリ抜くことにした。静は料理の腕前から、家計簿のつけ方までさんざん文句をつけられた。彼女にしてみれば"家つき、カーつき、ババぬき"の好条件に喜んで貞夫と一緒になったのに、こんな鬼千匹の落し穴があるのにガッカリした。しかも、貞夫は三年来の愛人民江といまだに切れないでいる有様だった。すっかり頭に来た静は料理を習って、四人に挑戦することにした。そして口うるさい小姑を片づけるべく、波子に縁談を持込んだ。相手は申し分ない。見合歴十三回の波子は乗り気になった。ところが、相手の男は見事な若禿の持主だった。静が会ったときはカツラをしていたのだった。これが原因で、静は貞夫とも気まずくなり、落胆して実家に帰った。一方、静のいなくなった唐沢家には主婦気どりの民江が現われ、家計を考えない豪華な料理を作って、冴子たちをハラハラさせた。四人きょうだいは、民江の傍若無人ぶりにすっかり、静がなつかしくなってしまった。その頃、貞夫のことが気になって寝つけない静は睡眠薬を飲んだのだが、母の夏江は自殺を計ったものと思い、貞夫に連絡した。四人はその知らせに泣き出してしまった。やがてそれは誤解と分り、貞夫はやはり静がいなくては、と民江とすっかり切れて、静を呼んだ。四人の小姑たちも、静と心から和解したのだった。

千葉監督らしい、手堅くまとめ上げていて最後までだれること無くテンポ良く話しが進むし、主要キャストの新珠、司、白川、宝田、草笛らスター陣は言うまでもなく素晴らしいのだが、実は脇を固めている浦辺粂子、千石規子、東郷晴子ら熟年トリオがかなり良い味出していて、この作品のトーンを決める重要なアクセントになっているし、新珠三千代演じる主人公の独身貴族を気取るオジさん役で登場する森雅之も相変わらずのこれでもかというダンディおやじっぷりがサイコー。
たぶん他ではお目にかかれない新珠三千代vs草笛光子によるパイ投げ乱闘シーンなど、もう爆笑ものの珍シーンだ。

そのうち日専でも放送してくれないかな〜。

2010年3月 6日

『没後400年特別展 長谷川等伯』を観る

長谷川等伯

『没後400年特別展 長谷川等伯』の開催期間が1ヶ月間とさほど長くないので、久しぶりに朝イチから東博へ。
東博開場20分前位に着くと既に5、60名位の列が出来ていたけど、まぁまぁ、想定内。いざ入場となり、歩きながら行列の後ろを振り返ってみると、すでにアリの行列のようにゾロゾロ。
それでも午後の時間帯などに比べれば遥かに鑑賞し易くて一点一点に時間を掛けながら見学する事が出来たので平成館の展覧会鑑賞としては久しぶりに満足度の高い鑑賞環境だった。

まぁ、長谷川等伯としては過去最大級の大回顧展なので少しでも気になっている人は絶対に行っておくべき。圧巻は約10メートルの「仏涅槃図」だ。あれだけ大迫力の涅槃図は中々観れるものではない。

長谷川等伯展図録
定価2500円の図録は350頁近くあり、中々の重量感で読み応え見応え有りの内容なのでもちろん購入。