
雪の降る中、神奈川県立金沢文庫80年 特別展『運 慶 −中世密教と鎌倉幕府−』を観てきた。
展示会は先月下旬から始まっていたので、もっと早く行きたかったのだが、今回初めて揃う三体の大日如来のうちの東京・真如苑所蔵の大日如来坐像の展示開始時期が遅れていたので、三体揃うのを待っていたのだ。
この東京・真如苑所蔵の大日如来は、幾度か報道されたので記憶にも新しく、(最初の報道は「限りなく運慶作に近い仏像」というネタ。次は「海外オークション出品で海外流出の可能性あり!」というネタ。)NYのクリスティーズでオークションに掛けられが、東京・真如苑が三越百貨店を入札代理人として十数億という落札金額で落札し、なんとか海外流出を免れたという運慶作の可能性が極めて高いとされる仏像。そして、今、現在は落札以前と同様に東京国立博物館に寄託されているので今回の『運慶展』のような特別展などで、たびたび、私達一般人の目に触れる機会もあるというワケだ、しばらくの間は。
まぁ、聞くところによると、所有者の東京・真如苑はいずれは「大日如来坐像の安置施設を」と考えているらしいが...
それに真如苑の大日如来坐像以外にも、県立金沢文庫がある称名寺光明院所蔵の運慶最晩年の作とされる「大威徳明王像」も、この機会にぜひ観てみたかったし、デビュー作とも言われている奈良・円成寺所蔵「大日如来坐像」と揃って拝む事が出来てホントにラッキーだった。運慶作の特徴でもある、膨よかなお顔、表現力が高く、破綻の無い造形設計はいくら眺めていても飽きる事の無い穏やかさと、神々しさを兼ね備えていて、仏教徒ならずも引き込まれてしまう。

画像では分かりにくいが雪の降る称名寺。
称名寺は鎌倉幕府の北条一族、金沢北条氏の菩提寺で金沢文庫は日本最古の文庫としても有名。

我が家の大日如来さま。もちろん開眼してないので単なるフィギュア。