
本郷台の神奈川県立地球市民かながわプラザで開催中の『写真展 The Archives of the Planet 100年前の世界へ~アルベール・カーン平和への願い~』に行った。
〔写真展概要〕
およそ100年前、世界を移動する手段も未発達だった時代に、カーンは平和を築くために世界60カ国にカメラマンを派遣し、各地の日常のくらしや風俗、自然そして建物などを記録させた。
今回行われる『写真展 The Archives of the Planet 100年前の世界へ~アルベール・カーン 平和への願い』は、アルベール・カーンが世界平和と友好の思いから、数十年かけてつくりあげた「地球史料館~The Archives of the Planet ~」というアーカイブ72,000点の中から構成。
カーンの生きた時代、そして、現在では失われつつある民族性豊かな世界のくらし、独特の民族衣装、日常を生きる人々の姿、戦時の様子、街や自然の風景を捉えた天然色写真(オートクローム)約150点とシネマトグラフ(動画)を展示する。
今写真展の展示写真は大体は、NHK出版から発売されている「アルベール・カーン コレクション」掲載の写真が殆どだけど、日本の写真では初めて観る写真が多数あったので観に来て良かった。三渓園の写真なんかもあったし...それにパネルにしてあるから写真集より大きい状態でよく観れたしね。
アルベール・カーンの事は以前BSでも10回シリーズで放送してたりしたので知っている人もそれなりにいると思うけど、カーンは明治の元勲、大隈重信や大実業家の渋沢栄一、北白川宮殿下夫妻など多数の日本人とも交流を持ち、カメラマンを日本にも派遣して大正天皇の大喪の礼の様子、東京、横浜、京都、奈良の街並と伝統建築、それ以外にも農村の景色や人々を数多くオートクローム撮影で写真を残している。個人的に今までこれほど感動した写真は観た事がないし、今後もこれほど衝撃的な写真にも出会う事はないだろう、と言い切れるくらいカーンのコレクションは貴重で素晴らしいし、心揺さぶられる。
もっともっと知られてよい人物だと思うのだがね。

(クラダ、アイルランド)1913年5月25日
アイルランドの民族衣装を着た14歳の少女、ミアン・ケリー。
ケリーは地元の人がアイルランド娘の完璧な見本と太鼓判を推す程の評判の女性で、1973年に75歳で人生の幕を閉じた。

(ヴェローナ、イタリア)1918年5月16日
サン・ゼーノ・デ・マッジョーレ教会の地下納骨所。
少女の佇まいと微光が素晴らしい。

(ロンドン、イギリス)1919年7月19日
ロンドンでも第一次世界大戦戦勝祝賀パレード。
パレードを見物する為に多数の見物客がテントを張って徹夜したらしい。

これは私の所有するアルベール・カーン コレクション。
カーンのコレクションは未だ現像されていないフィルムを含め72000枚以上のコレクションがあるワケだけど、アルベール・カーン美術館には、今後も定期的に写真展の企画や写真集の出版をしていってもらいたいと強く希望したい。