2012年1月29日
『プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影』展
ギリシャの巨匠テオ・アンゲロプロスが交通事故で亡くなってしまった...大ショックだ。

国立西洋美術館で開催中(もう会期終了だが)の『プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影』展に行ってきた事をブログに書きそびれたままだったが、今さらながら書く。
想像よりも空いていて鑑賞しやすかったのだが、正直、この空き具合はちと寂しい。
「ナントカ美術館展」だの「印象派」展、「ダ・ヴィンチ〜展」とかだとどこからともなく湧き出ててくるクセに...日本人には一般的にあまり馴染みがない"スペイン国"ではスペイン最高の画家であっても興味は沸かないものなのか、と嘆かわしい憂鬱な気分。
帰宅後、購入してきた図録の冒頭あいさつにプラド美術館長の文があり、その中にこの美術展の企画にあたっての動機に「日本におけるゴヤへの関心が常に高い事」と書いてあった。以前に比べれば今はそうかもしれない。しかし、ゴヤ好きの一日本人としては未だ不満であり不足だ。

「日傘」

「彼女は飛び去った」

「彼女たちはもう席を得た」
"宮廷画家"としては、はるかに時代的に幸福だったといえるべラスケスの方がこれまでは好きだったのだが、今企画展のタイトルにもある"光と影"の影の部分(主にロス・カプリーチョス)にゴヤの神髄が見事に集約されており、シニカルさの中に垣間見える可笑しみが、素晴らしく、「ブルボン王朝没落とスペイン混乱の時代」を生きた彼の画家として人間としての凄みが改めて感じられた。
実は自分はベラスケスよりもゴヤの方に惹き付けられているんじゃないかと自問自答せざる得ないくらいに充実したゴヤ展だった。
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- by Phantom
- at 21:18
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